ワイン・グローリアス

フレッシュな果実味が魅力

ポイントはマレンマ産らしい自然な酸味

【ソムリエ〈Francesco〉コメント】

トスカーナ南部、グロッセート県。

この地域はマレンマと呼ばれておりトスカーナ州の南沿岸部に位置しています。

ただ、つい最近まで・・・この辺りは「トスカーナのお荷物産地」と言われ、銘醸ワインは産まれない、とまで言われた地域でした。

でも、マレンマ地域は温暖な地中海性気候となるため、最近では果実味がしっかりしていてコストパフォーマンスの高いワインが多く作られています。

こちらでご紹介するワインもそのひとつです。

◇2022　ポッジョ・アルジェンティエラ

ヴェルメンティーノ・トスカーナ

　*Poggio Argentiera

　　Vermentino Toscana*

作り手は「ポッジョ・アルジェンティエラ」。

この名を聞いても？？？と思われるかもしれません。

でも銘醸トスカーナを数多く作る

★☆★　トゥア・リータの所有ワイナリー　★☆★

と聞くとご納得いただけると思います。

1997年に創業されたワイナリーを2013年にトゥア・リータが購入。

2014年産よりトゥア・リータのオーナー兼、醸造責任者であるステファーノ・フラスコッラ氏を中心にトゥア・リータのスタッフによって醸造開始しました。

 （近年では、息子のジョヴァンニ・フラスコッラさんがオーナー兼醸造責任者としてワイナリーを支えています。）

元々、赤ワインのみの醸造でしたが、近年ではヴェルメンティーノ種を使った唯一の白ワインも醸造し、著名なワイン誌においても、いきなり高得点を獲得。

サルデーニャ島やリグーリア州のヴェルメンティーノ種とは違ったスタイルで人気上昇中です。

その味わいを紐解いてみました。

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さて、グラスに注いだワインは、淡い麦わら色の色合い。

透明感も抜群で、美味しさの予感を与えてくれています

 （右テイスト画像をクリックすると色合いが確認できます）

グラスからはヴェルメンティーノ種特有の柑橘類を想わせる清々しい香りが立ち昇ります。

ここまではサルデーニャ島やリグーリア州のヴェルメンティーノ種と変わりないかな？と思わせますが・・・

ひと口含んでみるとフレッシュな果実味、そしてマレンマ産らしい独特の自然な酸味が舌の上を走り抜けます。

その後からじわっと感じるミネラル感（＝塩味）。

ティレニア海から数キロ地点に葡萄畑があるので、このミネラル感は海の潮風が運んできたのかもしれません。

１杯目よりも２杯目、３杯目・・・

飲み進んでも「飲み飽きないワイン」とは、このワインを指すのかもしれません。

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このワインは、抜栓直後から即お楽しみいただけます。

テイスティングの際は直前に抜栓しましたが、1杯目から風味全開！

ミネラルたっぷりの味わいなので、和食との相性も抜群です。

お刺身などの生魚系でも臭みを煽（あお）ることなく合わせていただけますが、

ワインの味わい（ミネラル感＝塩味）を活かすために私〈Francesco〉的にお勧めなのが

天ぷら。

是非お気に入りの塩と天ぷら、そしてこのヴェルメンティーノとのコラボレーションをお楽しみください。

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【産地】イタリア　トスカーナ州（マレンマ）
【生産者】ポッジョ・アルジェンティエラ
【タイプ】白ワイン/辛口タイプ
【葡萄品種】ヴェルメンティーノ100%
【容量】750ml
【アルコール度数】 13.0%
【料理との相性】魚介類を使った料理、天婦羅など

 【カンティーナの詳細はこちら】　　⇒　ポッジョ・アルジェンティエラ

★rosso