ワイン・グローリアス

野性味あふれるスパイシーな香り
深く濃い色合いと力強さが魅力のラグレイン 

【ソムリエ〈Francesco〉コメント】

 ラグレイン（Lagrein）。

あまり聞き覚えがない葡萄品種かもしれません。

それもそのはず、この品種は、イタリア北部トレンティーノ：アルト・アディジェ州を原産とする地葡萄です。

この地域に在ったベネディクト派修道院の記録には、17世紀には既にこのラグレインの名が記載されていて・・・

とても歴史のある葡萄品種なんです。

この品種は、カンティーナ・ソチャーレ(醸造協同組合)が数多く存在するアルト・アディジェ地域の葡萄農家によって今でも栽培されています。

当店ではカンティーナ・ソチャーレが作る数種のラグレインを取り扱っていますが今回、ご紹介するラグレインはこちらです。

◆2022　ケットマイヤー/ラグレイン
　*Kettmeir Lagrein*

作り手は「ケットマイヤー」。

1919年、オーストリアとの国境近く、南チロル地方と呼ばれるアルト・アディジェ州カルダーロで創業した歴史ある生産者です。

協同組合によるワイン作りが3/4を占めるアルト・アディジェ州にあって、代々家族経営でワイン作りを行っています。

土地に根ざした葡萄品種を尊重し、品種毎の個性を引き出すことに重きを置くケットマイヤーの赤ワインは、

気候風土を映し出すワインとして地元のみならず、諸外国でも高評価を得ています。

そのワインの風味を紐解いてみました。

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アルト・アディジェ地域は寒い地域なので赤ワイン・・・

というと、色の淡いタイプを想像してしまいますが、このワインは逆！

グラスに注いだワインは、深いルビーレッドの色合い。

グラスの底が見えないくらい濃い色合いです。
（右テイスト画像をクリックすると色合いが確認できます）

ワインはブルーベリージャムやプラム、すみれを思わせる香りが立ち昇ります。

熟成には大樽とステンレスタンクが併用されていますが、樽からの香り（バニラ香）はほぼ感じず、葡萄の持つ香りが際立ちます。

色合いからは濃い味わいのワイン＝フルボディを想像していましたが・・・

ひと口含むと・・・
北部のワインらしい綺麗でフレッシュな酸が舌の上で感じられ、タンニン（渋味成分）はまろやか。

甘さを感じさせないドライな果実味がこの酸と見事なコンビネーションをみせつけます。

溌剌（はつらつ）としていて気持ちの良さを感じさせる余韻も魅力的です。

酸がしっかりしていてフレッシュ感がありながら、タンニンも豊富で構成力がある骨太なスタイルですので、長期熟成にも向くポテンシャルを持っています。

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>> ラグレインと豚肉や牛肉の煮込み料理（モツも含む）は欠かせないよ！

地元アルト・アディジェを訪問した際、リストランテのシェフが仰っていました。

煮込み料理ももちろんですが、私〈Francesco〉的には、お肉を食べる時、、

しかも脂身が少ないお肉を食べるときによく合わせます。

ラグレインのタンニンと酸がうまくマッチングして、より一層の美味しさを引き出してくれるんです。

また、ジビエやグリルした肉料理、熟成チーズなど力強い味わいの料理とも相性がよく、食卓で本領を発揮します。

ラグレインならではのしっかりした味わいが、料理を引き立てます！

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【産地】イタリア　トレンティーノ・アルト・アディジェ州
　（アルト・アディジェ地域）
【生産者】ケットマイヤー
【タイプ】赤ワイン/フルボディ
【葡萄品種】ラグレイン100%
【容量】750ml
【アルコール度数】 13.0%
【料理との相性】豚肉や牛肉の煮込み料理、サルシッチャ、焼き鳥　etc.

【カンティーナの詳細はこちら】　⇒　ケットマイヤー